寒い寒い冬の、高校受験と漢方薬の思い出。

私が初めて漢方薬というものと付き合い始めたのは、今から11年も前のこと。

受験を控えた中学3年生の時でした。(年齢がばれてしまいますね…笑)

 

先生が取り出した、銀色の袋に赤い文字で何やら見慣れない漢字の名前が書いてある薬。

初めて見たときはなんだかすごくカッコイイ!と思ったのをぼんやりとおぼえています。

 

そこそこの進学校を目指していた勉強していたある秋の日。

生理痛で学校を早退しました。

同時私は毎月やってくる女性特有の「それ」とすさまじい戦いを繰り広げており、保健室の先生には大分お世話になったものです。

今でこそ、「ちょっと痛いけど痛み飲んで仕事続けよっと」なんてことも可能になりましたが中学生の私はひたすら、その痛みに耐え、そして周りの目線を気にしつつ逃げるように保健室に足を運び…

数時間あの白いシーツのベッド寝て復活するのでした。

 

でもその日、枯れ葉が舞うころ、すごく寒かったのを覚えてますが、痛いのをガマンしているうちにだんだん気持ち悪くなってきて顔面蒼白のほぼグロッキーな状態で母の迎えを呼び、その足で(正確には車で)隣町の産婦人科へ運ばれました。

ちょっと大げさに聞こえるかもしれませんがその時は真剣そのもの。

もうろうとするなか、ふらふらと行った尿検査やら血液検査やらなにやらの結果は異常なし。

そこで初めて気づいた…

「お腹が痛くて受験に失敗したらどうしよう!!」と…

 

診察室に入ると先生は意外とカジュアルな感じで「からだをあたたためるおくすり、飲んでみようか」と言いました。

半信半疑ではありましたが、先生が取り出した例の銀色の袋。

「当帰芍薬散」

というものです。

なんだか大人びた感じで、それまではまさか私「漢方薬」とかかわることになるなんて想像もしませんでしたがその日から欠かさずに飲み始めました。

葉っぱが気から全部落ちて、みんなが受験モードになっていく中、私もひたむきにそのお薬を飲み続けました。

からだがポカポカしてくる感じや、パッケージがちょっとカッコイイので、

自分が少しだけ特別な存在になったような気がしたのを覚えてます。

 

受験は合格。いつから飲まなくなったのかはハッキリとは覚えていませんが、一時、生理痛や受験の恐怖の渦に巻き込まれたティーンエイジャーの私を救ってくれたヒーローみたいな存在です。

今後の人生でまた飲む機会があるのかどうかはわかりませんが、また出会ったら「あの時はありがとねー」と言いたいなあ、なんてぼんやり思います。

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